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こんにちは、ハルショーです。
今回は、輸入ビジネスを始めるための大切にすべき17のステップについて説明をします。
目次
- 1 輸入ビジネスで大切なのは「信頼」
- 2 扱う商品は軽くて壊れにくいものがいいのか?
- 3 利益率が低い商品と利益率が高い商品
- 4 小売転売で利益の出る商品は5%もない
- 5 メーカーや卸から直接仕入れをする
- 6 卸の掛け率はメーカー希望小売価格の4割引きが目安
- 7 商品原価の3倍以上で売れる商品を仕入れる
- 8 リピーターを大切にする
- 9 ファンになってもらう仕組みを構築する
- 10 SNSシェアは狙って起こすもの
- 11 ユーザーメリットは五感に訴える
- 12 物を売るのではなく、体験を売る
- 13 マージンミックスの戦略
- 14 写真にこだわる
- 15 商品が売れない月
- 16 人件費は固定しない
- 17 商品ごとに適切な在庫管理をする
- 18 輸入ビジネス始めるための17のステップまとめ
輸入ビジネスで大切なのは「信頼」
これは輸入ビジネスに限ったことではないですが、ビジネスにおいて一番大切なことは「信頼」です。
「信頼」がないうちから、商品を売るのは難しいです。良い評価が0の人の商品と良い評価が100の人の商品、全く同じ商品だとしても、誰でも良い評価が100の人の商品を買うはずです。
人は価格だけで商品を購入しているわけではないということです。
輸入ビジネスで成功していくためには、信頼を少しずつでも積み上げていくことが、非常に大切になってきます。
扱う商品は軽くて壊れにくいものがいいのか?
輸入ビジネス初心者が扱う商品は、軽くて壊れにくいものが良いと言われます。その理由として、軽いものは送料が安く抑えられる、壊れにくいものはリスクが少ないといった理由からです。
しかし、逆に大きく重く壊れるリスクがある商品を扱うことが出来る人にとっては、大きなチャンスが眠っているということです。
確かに、初心者は資金の少ないうちからリスクの高い商品を扱うべきではないと思いますが、需要がある商品であれば、それだけでビジネスが成り立ちます。
限定的な視野になるのではなく、広い視野で選択肢を狭めすぎないようにしてください。
利益率が低い商品と利益率が高い商品
高回転率のもの、例えば日用品のようなものは利益率が低い傾向にあります。
反対に無在庫販売に適した低回転率のものは利益率が高い傾向にあります。
では、その真ん中の中回転率、中利益率のものを狙えばいいのか?
というと違います。なぜならそこは皆が狙うからです。
はじめは、ライバルの少ない高回転率低利益率の商品を扱って、
中回転率⇒高利益率、高回転率⇒中利益率の商品に移行するようにしてください。
薄利多売の商品などは、始めの評価を稼ぐためには有効ですが、メインの商品にしてしまうと今後が辛くなってくると思います。
薄利多売のビジネスモデルは資金が豊富な大手が得意としているビジネスモデルで、個人が太刀打ちできるものではないので、長期的に見て利益率の高い商品を扱っていくことを目指すようにしてください。
小売転売で利益の出る商品は5%もない
Amazonで売っているものを買ってヤフーで売れば利益が出る、このような商品は5%も存在しません。
仮にそのような利益の出る商品が市場に並んだとしても、そのような単純な方法で利益が出るのであれば誰かが目をつけるので、その人が我先に仕入れて販売するはずです。
そして再び小売転売で利益が出る商品が少ない状態になります。
メーカーや卸から直接仕入れをする
輸入ビジネスで利益を出すためには、なるべく安く仕入れる必要があります。
そのためには、中間を挟まずにメーカーや卸から買うことになりますが、そもそもどこのメーカーや卸から買えばいいのか?
それについてはこちらの記事で詳しく書いていますので参考にしてください。
卸の掛け率はメーカー希望小売価格の4割引きが目安
4割引、つまりメーカー希望小売価格に6掛けした価格で仕入れることができると聞くと結構安く仕入れられる感覚になりますが、どこもメーカー希望小売価格より安く販売をします。
例えばAmazonでは、メーカー希望小売価格の最初から2割引きで販売している商品もあります。
そうなると、8掛けで仕入れた商品は、一切利益が出ないことになってしまいます。
この掛け率という数字は、商品カテゴリに依存するため、本来一括りにして何掛け以下ならOKとは言えないのですが、総合して言うのであれば目安として6掛けを見ておくと安心です。
商品原価の3倍以上で売れる商品を仕入れる
商品原価が5000円の商品は、15000円以上で売るようにしてください。
商品を販売するには送料や手数料、人件費が掛かってきますがこの金額は商品によって異なります。
安定したキャッシュフローで輸入ビジネスを回していくためにも、ひとつの目安としてこの数字を覚えておくようにして下さい。
リピーターを大切にする
新規顧客を獲得するためのコストは、リピーターの維持コストの10倍近くかかると言われます。
また新規顧客ばかりのショップというのは危険です。リピーターが少ないということはそれだけそのショップに満足していない可能性が高いからです。
もちろん結婚式などは、サービス上、新規顧客がほとんどですが、それはそのビジネスが特殊だからです。
ライフタイムバリューの考えを導入して特定のお客さんが生涯で使ってくれるお金を意識することで、広告のかけ方もより大胆に行なうことが出来るようになります。
一度買ったら終わりなものでも、メンテナンスが必要な場合はメンテナンス業をビジネスにしていくこともできます。
ファンになってもらう仕組みを構築する
商品を買う前にファンになってもらう仕組みが出来ていれば、新規顧客の獲得コストはかなり抑えられます。
例えば、ユーザー目線のコンテンツ作りや、その商品に対する歴史・知識、SNSの活用などが必要になってきます。
SNSシェアは狙って起こすもの
現代のビジネス戦略として、SNSは非常に有効な手段になっています。
しかし、SNSでシェアされたからアクセスが急に増えました、という方がいますが、シェアは狙うものです。ヒットは戦略的に狙う必要があるのです。
例えば、Twitterを活用しようとして、Twitterで呟くだけの使い方。これにはほとんど意味がありません。SNSを活用するのはシェアを狙うためなので、むやみに新商品の宣伝を垂れ流しているだけではマイナスの効果を生みかねません。
ちなみに大手もTwitterを宣伝に活用していますが、この場合は違います。ほとんどの企業はライティングページがしっかり作られていますし、新商品の魅力を伝えユーザーに広めてもらう体制ができているのです。
個人が活用するのであれば、自分のオリジナルアイテムでもない限り、商品ページではなくコラムのほうでシェアを狙うようにしてください。
ユーザーメリットは五感に訴える
人には五感がありますが、その人によって感じ方は様々なので、それぞれ使う言葉が違います。
車のメリットを伝えるとしたならば、触覚優位な人に鮮やかなボディの色や削り出しの洗練されたボディを伝えたところで反応は薄いと思います。
また、視覚優位な人にエンジン音などの車が奏でるその響きは、運転の楽しさをより増幅してくれるはずです。しかし、こちらもやはり反応は薄いでしょう。
優秀な営業マンは相手を見て使う言葉を変えています。
しかし、ネット上では相手がどのようなタイプかわかりません。その際は色々な角度から情報を伝えれば大丈夫です。
その物によっては、五感全てで訴えることが出来るとは限りませんが、五感のうち最低三つに訴えると意識で覚えておくとようにしてください。
物を売るのではなく、体験を売る
物が売れない時代と言われていますが、「物」だけでは売れないだけで、物との組み合わせで売上げを伸ばしている会社は多くあります。
その共通点は「体験価値を売っている」ところです。
例えば、車を買う人は、その先にあるその車でドライブに行くことなどの体験を求めています。ダイエット食品を買う人は、痩せるという体験を求めます。
そのモノを使えばどんな体験が出来るのか、そんな素晴らしいことがあるのかを伝えないとモノは売れません。これは五感に訴えるという部分と共通するものがあると思います。
もし自分が痩せたいと思っているのであれば、どんな情報を求めるのか?
お客さんの立場になってそのことを考えたときに、モノだけではない、その先にある体験も一緒に売ることが可能となります。
宣伝して売るという時代から、お客様に気付いてもらって選んでもらう、そういう時代になってきています。
マージンミックスの戦略
企業がよく使う手法にマージンミックスがあります。
言葉は悪いですが、この手法はいわば餌をばら撒いてお客を釣る方法になります。
全ての商品で利益を出そうとするのではなく、広告費のように考え、利益が出ない価格でも売る。この戦略も時には必要になります。
スーパーでは、特売品などと合わせ買いをしてもらうことを目的に、特売品を赤字が出るまで下げることもあるのです。
写真にこだわる
これはアパレル製品などに限られますが、一般的なモデルを使った場合と美男美女のモデルを使った場合で、売上げは30%変わってくると言われています。
心理学的には有名なもので、「ハロー効果」と言われる効果によるものです。
ある意味、美男美女が身につけているアイテムはより魅力的に見えてしまうのは仕方がないことなのかもしれません。
商品が売れない月
小売業では、2月と8月が商品が売れなくなると言われています。
それは2月が一年で一番寒く、8月が一番暑いからです。しかし、ネットにおいてはそのような影響はあまり受けません。
あくまで外で買い物をする場合の限定的な影響と考えていいでしょう。
人件費は固定しない
現代において、スリムな企業が大いに業績を上げています。
そして今後はさらにスリム化した企業が伸びていくはずです。
雇用促進は素晴らしいことですが、無駄に経費を掛けないようにすることも大切です。
固定費とは、売上げなどに関係なくかかる費用のことで、確実に利益を生み出していくには人件費はなるべく変動費に変えていく必要があります。
では、具体的にどのように変動費に変えていくのか説明をします。
メルマガを活用する
ここまでリピーター重視の重要性や顧客と信頼性を築く重要性について説明をしてきましたが、その武器となるものの一つにメルマガがあります。
現代はSNSの時代ではありますが、その現代においてもメルマガは非常に有効な手段です。
新商品の紹介だけでなく、常に顧客の側に立ったコンテンツを届けるようにしてください。
購入者だけでなく、クーポンや商品活用マニュアルなどと引き換えに新規見込み客に対してもメルマガでアプローチできる仕組み作りが大切です。
効率よく成長するために効果測定をする
輸入ビジネスをしていく場合、様々な広告やSNSを活用することになると思います。
おそらく、8割ぐらいの人がなんとなくでやっていますが、効率よく成長していくためには、効果測定を行なった上で10の施策を行い、そのうち効果が高かったものから順に投資していくというやり方をしていく必要があります。
一般的に成果が出やすいものでも商材によっては合う合わないがあるので、まずは試してみるようにしてください。
ここでいう効果測定とは、GoogleAnalyticsの設定です。
最低限コンバージョンの確認まで行なうようにしてください。アクセスをいくら集めてもコンバージョンしない広告は意味がありません。
また成約率が低いとして、それが広告のせいではなくコンテンツが理由の可能性もあります。
効果測定を行なえばその原因も分かりますので、輸入ビジネスで自社ショップを展開していく場合は必須になってきます。
商品ごとに適切な在庫管理をする
輸入ビジネスで重要になってくるのが、在庫管理です。
当然商品がなくなるまでの日数は商品ごとに異なります。
始めのうちは在庫になることが怖いかもしれませんが、在庫がなくなってしまうのは販売機会を逃していることにもなるので避けたいものです。
在庫管理とは、現在の在庫数を正確に把握し需要予測に基づく発注を行なう仕組み作りです。
顧客の考えは、季節、年齢、地域、流行などの様々な要因によって変化します。これらの要因が絡み合った需要予測を立てることが実は難しいのです。
そしてこの需要予測で必要なことは、発注点を設定することです。
発注点とは、保管している在庫がなくなることを防ぐための最低在庫数のことです。
発注点(在庫数)=平均の出荷数量×部品注文から商品を入荷させるまでにかかる日数
例えば、ある商品における1日あたりの注文数が10個だとします。すなわち、平均の出荷数量は10個です。
仕入れ業者へ発注し、商品が自分の倉庫に到着するまで約5日程かかると思います。この際営業日を考慮に入れてください。
このとき、発注点は10個×5日=50個となります。そのため倉庫の在庫が50個以下になったら発注をかけるべきです。
単純なことかもしれませんが、これらの計算式で在庫が一定値以下になったら、アラートをかけるようにして下さい。
輸入ビジネス始めるための17のステップまとめ
ここに載せた方法は、今の段階では理解が出来ていないかもしれません。
しかし、すべて重要なことなので頭の片隅には入れておくようにして下さい。
自分がこうなりたい、という目標の手段として輸入ビジネスを選ぶのであればそれはとても良い選択だと思います。
レバレッジが効きやすく、自由な時間も生みやすいからです。
しかし、パソコン1台でできるビジネスの中では、在庫管理などで資金繰りは良くないので、準備はしっかりと行なうようにしてください。
以上が、輸入ビジネスを始めるための大切にすべき17のステップについての説明になります。