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こんにちは、ハルショーです。


物販をビジネスにしている方には、大きく分けて以下の2種類の売り手が存在します。


・返品・返金保証を付けている

・返品・返金保証を付けていない




これはつまり、


『お客さんの一方的な都合でも返品に応じるような保証を付けるかどうか』


の違いであり、どちらのスタンスでビジネスをしていくかは、当然その人それぞれで異なるわけです。


そもそも、届けた商品が“不良品”であった場合、返品に応じる必要があるわけですが、今回はそのような場合ではなくて、


『届いた商品が気に入らない』

『サイズが合わない』

『やっぱり使わないかな』


など、お客さんの一方的な都合に対しても、返品に応じるような保証を付けるべきなのか?


そこで今回は、輸入ビジネスで『返品・返金保証』は付けるべきか?についてお話をします。


返品・返金保証は付けるべき?


結論から言うと、

『返品・返金保証は付けるべき』

というのが僕の考えです。


つまり、

『どんな理由であれ、その商品がお気に召さない場合、返品・返金の対応をさせていただきます』

というような保証を、あらかじめお客さんに対して掲げた上で、輸入ビジネスをしていくということです。


なぜなら、そうした方が『売上(利益)がアップする』からです。


輸入ビジネスというのはネットを介して商品を販売するので、お客さんからしたら、その商品の実物をチャックするのが難しいですね。


要するに、お客さんは購入に対して、少なからず“不安”を抱えている可能性が高いということです。


だからこそ、そのようなお客さんに安心して購入してもらえるように、

『どんな理由であれ、その商品がお気に召さない場合、返品・返金の対応をさせていただきます』


という感じの保証を掲げて輸入ビジネスをすることで、結果的に注文数(売上)が増えるわけです。


これは、マーケティングの世界では『リスクリバーサル』と呼ばれる戦略であり、顧客側のリスクを売り手側が請け負う事で、売上を伸ばすことが可能になります。


こんなことを言うと、こんな心配があるかもしれません。


『もしそんなことをして、返品が殺到したらどうするのか?』


このように思われるかもしれませんが、その心配は不要です。


というのも、返品保証を取り入れたからといって、実際に返品を申し出てくる人は、本当にごくわずかな傾向にあるからです。


たしかにどんな商品を扱っているかにもよりますが、平均的な返品率としては2~3%程度だと思います。


つまり、平均的な返品率を加味すると、せいぜい100回に2~3品程度しか返品には至らないわけです。


この数字をどう見るかは、人それぞれだと思いますが、この返品率は全く支障のない範囲内だと思います。


というのも、実際に返品に至る件数よりも、返品保証を取り入れることでアップする売上金額の方が、よっぽど大きいからです。


返品保証を取り入れるだけで、売上が10%~20%アップするのなんてザラにありますからね。


売上が10%から20%アップすれば、普段の売上げ額にもよりますが、返品分の金額なんて余裕で回収して、むしろ利益的にはかなりプラスに傾くはずです。


もし仮に返品保証を取り入れることで返品が殺到して赤字になってしまうくらいなら、そもそも扱っている商品に問題がある可能性が高いと考えるようにしましょう。


そうなってしまったら、それはそのような商品でビジネスをすべきではないということですから、その商品は扱わない方がいいと思います。


お客さんが返品をしようと思わないような、本当に満足できる商品を提供していくことが、長い目で見てより大きな利益をもたらすことになっていくからです。


そもそも話として、よっぽど劣悪な商品でない限り、頻繁に返品されるなんてことはまずないと思います。


僕たち人間は、その商品を手にすると、『保有効果』という心理効果が働いて、そのものの価値を実際よりも高く見積もろういう習性があるからです。


一度その商品を手にしてしまうと、なかなか手放そうと思わなくなるということですね。


よってよっぽどひどい商品でない限り、返品が殺到するなんてことはまず起こりえないので、その辺りはご安心ください。


それでも返品が殺到して、商売にならないくらい返品が続くようであれば、そもそもその商品は売るべきではないということなので、そうなったときは潔く、その商品には見切りを付けるようにしましょう。



このことからも、輸入ビジネスで売り上げをアップさせるためにも、


『返品・返金保証は付けるべき』


というのが僕の考えになります。



『返金保証します』という旨を、お客さんに対して表示するだけで済む話なので、導入自体は非常に簡単かつ楽にも関わらず、その効果は絶大ですからね。



ただ、ここまでの話はあくまで『新品』の商品を転売するときの話であって、ここで一つ付け加えるならば、


『中古品の転売をしているのであれば、返品保証を付けるかどうかは慎重に判断する必要がある』


ということです。


中古品の場合にも返品・返金保証は付けるべきか?


新品の商品を転売するのであれば、返品保証を掲げることでお客さんの不安を取り除き、売上アップに繋げることができるというお話をしました。


ただ、これが中古品の転売の場合、返品保証を付けるか否かは慎重に判断する必要があります。


というのも、中古品はコンディション状況一つとっても、各個人でその感じ方や捉え方が変わってくるからです。


要するに、お客さんの商品イメージと、実際の商品にギャップが生まれやすくなるので、新品商品の転売に比べて、お客さんが返品を申し出てくる可能性も高くなる傾向にあるわけです。


返品保証が付いていなければお客さんも諦めていたのに、返品保証が付いているとなると、お客さんとしても返品を申し出やすいため、余計に返品が増えてしまう可能性がありますからね。


まあ、中古品の転売でも、商品説明文にコンディションを嘘偽りなく記載し、コンディションに見合った適正な価格で販売しているのであれば、返品保証を付けても問題ないとは思います。


ただやはり、中古品を転売する際、商品説明を盛りがちな人ほど、安易に返品保証を付けない方が無難です。


商品説明が実物とかけ離れているほど、当然ながらお客さんのイメージと実際の商品にギャップが生まれやすくなりますので、返品保証を付けることによる、返品が多発するリスクは必然的に高くなるからです。


あとは、どんなに商品説明を正確に書いたとしても、その商品によっては、商品コンディションを完璧に伝えるのが難しいようなケースもあります。


写真と文章だけでは、そのすべてを伝えきれないような商品ですね。


アンティークの商品あたりは、特にそういう商品が多い傾向にありますが、そのような場合は返品保証を付けるかどうかは、慎重に判断してみてください。


もちろん、返品保証をした方がその商品は売れやすくなるため、売上は上がることになるのですが、それによって返品が多くなってしまうようでは、元も子もありませんので。



中古品の場合の返品保証については、『ケースバイケース』といった感じになります。


返品保証を付けることによるメリットと、そこから考えうるリスクを考慮しながら、判断していってください。



以上が、輸入ビジネスで『返品・返金保証』は付けるべきか?についてのお話になります。