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こんにちは、ハルショーです。
今回は、サンクコストについて説明をします。
サンクコストを知ることで、損をしないための意思決定が出来るようになりますので、ここでしっかりと理解をしていいくようにしてください。
サンクコストとは?
サンクコストとは、
既に支払ってしまってもう二度と戻ってこない費用・労力・時間のことを言います。
サンクコストという言葉は、普段の生活においてはなかなか聞き慣れない言葉だと思います。
しかし言葉は知らなくても、私たちの人生における意思決定の場面では、このサンクコストがかなり重要な役割を果たしています。
ここでいくつか例を挙げてみましょう。
10万円で買ったパソコンの調子が悪く、修理に出したところ液晶画面の取替えとなり3万円払ったとします。
その後はパソコンは調子良く動いていましたが、今度はハードディスクなど次々に悪くなり、5万円が修理費用としてかかると言われました。
このとき、あなたならどうするでしょうか?
先に3万円の修理費を投資して、今度は5万円、合わせて8万円になります。
これに少し足せば新しいパソコンが買えてしまいます。
今のパソコンを諦めて、新しいパソコンを購入することも当然考えられます。
しかし、あなたは最初に投資した3万円を無駄にしたくないばかりに、5万円の修理費を払ってパソコンを直してもらうことにしたのです。
ここで注意してもらいたいのは、最初に8万円かかると言われれば、あなたは迷わず買い替えを選択したはずです。多少プラスのお金を支払ってでも。
なぜなら、それがもっとも合理的な行動だからです。
しかし、先に3万円の修理費用を支払ったことで、買い替えをするべきだという合理的な判断が出来なくなってしまいます。
この3万円を埋没した資金として「サンクコスト」となります。
サンクコストに捕らわれてしまうと合理的な判断ができなくなり、更なる損失を出してしまう可能性が極めて高いです。
もう取り戻せないコストを無駄にしたくない一心で、ムダな方法を選んでしまい、更にムダを積み重ねていくわけですね。
ギャンブルなどはその典型的な例で、損切りをすることが出来ないのは、このサンクコストの縛りに囚われているからになります。
また学校にしてもサンクコストに縛られていることが往々にしてあります。
義務教育は別としても、大学、専門学校などは高い授業料を払って行くことになります。
ここで学校に入ってはみたが自分に合わないとわかった時、おそらく多くの人は、せっかく高いお金を払った(もしくは払ってもらった)のだから、元を取らなければ、と思い、合わないと感じつつも学校に行くはずです。
しかし、自分には合わないと感じたならば、その時点でその学校は諦め、別なことに時間を使っていくことが、ムダな時間・労力を使わないということでは合理的な判断と言えると思います。
これも最初に払った高いお金がサンクコストとしてあるために、サンクコストの縛りに囚われてしまっている状態です。
人間は利益よりも損失のほうが大きく印象に残る生き物なので、
「過去の自分の行動は損失」だったと認めたくないわけです。
このように、過去の積み重ねを守ろうとする性質があることを、我々は認識しておかないとなりません。
以上が、サンクコストについての説明になります。